• “冬の味覚”に異状あり!~カニ・サバ…知られざる危機~
  • 2016/12/13(火)22:00
 日本人が慣れ親しんできた食材をどう確保し、守っていくのか。現場の最前線を追った。
 東京・新橋の居酒屋「かに地獄」。手頃な価格でカニを食べられるとあって、連日、大勢の客が押しかける人気店だ。しかし今、深刻な問題が。カニの価格が上昇していたのだ。日本で消費されるカニの多くは、海外からの輸入モノ。その量は、国産の約1.5倍に上るという。主な輸入元はロシア、カナダ、アメリカ。そのロシアとの間には2014年12月、日本に対してカニの密輸を防止するための協定が発効。アメリカでも今年、漁獲枠が40%削減された。追い討ちをかけるのが、中国の存在だ。現地ではカニが大人気となり、最近は日本より高値で買い付けているという。
 カニの輸入で業界大手の商社、アライアンスシーフーズ(東京・中央区)。今年は、夏の段階で予定量の半分ほどしか買い付けられていないという厳しい状況だ。
 そこで注目したのが、なんと北極圏。バレンツ海と呼ばれる海域で、カニを獲ろうというのだ。3年前から世界に先駆けて操業を重ねてきたが、問題は船員たちの加工技術が未熟なこと。せっかく水揚げしたカニの品質管理が不十分で、商品にならなかったのだ。船員たちを指導するために現地に送り込まれたのが、アライアンス社の大谷雅康さん。目指すは今年の年末商戦だが、そこに意外な“壁”が立ちはだかった…。
 青森・八戸漁港。サバの水揚げで知られた地だが、2年前からある異変に見舞われていた。獲れるサバのサイズが小さくなり、漁獲も減っているのだ。様々な原因が推測されたが、そのひとつが、中国の存在。日本は近海でサバを漁獲しているが、中国は公海にまで漁船を走らせ、日本では禁止されている漁法で大量にサバを獲っているのだ。このままでは産卵するサバが減少し、資源が枯渇しかねない状況だという。
 “庶民の味”サバの減少を何とかしようと、日本国内でも動きが。その先頭を走るひとりが、九州大学の長野直樹准教授。2年前に佐賀・唐津でサバの完全養殖に成功し、「唐津Qサバ」のブランドで売り出した人物だ。
 長野准教授の狙いは、東京への販路拡大。ある“売り”を武器にして、一歩を踏み出そうとしていた。果たしてその戦略は、成功するのか…。

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