【ニッポンの素材力】人に優しい新金属

2016/05/16(月)23:00
電子機器大手の京セラが直営するジュエリーショップで人気を集めるのは、日本のみで製造している「コバリオン」という金属。プラチナに比べて割安で、アレルギー原因のひとつ、ニッケルをほとんど含みません。開発者の東北大学・千葉教授は、一定量のニッケルを含む欧米製の人工関節が日本で使われている現状に疑問を持ち、ニッケルを取り除いたインプラント用のコバルト合金の開発を開始。試行錯誤の末、ニッケルを除いたことで失った加工性を、窒素を入れて克服しました。生産は、岩手・釜石市の中小企業が赤字覚悟で引き受け、いまでは人工関節以外の製品化も進み、来年度には黒字化も見えてきました。岩手医科大学附属病院の山崎医師も、「コバリオン」に期待する1人。背骨が曲がる病気の矯正手術に使う器具の素材に、副作用や合併症が少なく、強度を持つ「コバリオン」が適合しているのではないかと話します。


取材先

・京セラ

・東北大学

・エイワ

・岩手医科大学附属病院
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