世界が認めるメード・イン・ジャパン 失敗から宝を生み出す地方メーカー

2019/09/19(木)22:00
『世界が認める“カイハラ“…その裏に数えきれない失敗』
 ユニクロの人気商品ジーンズの裏に、ある企業の存在がある。“カイハラ”というデニム生地のメーカーだ。ユニクロだけじゃない、リーバイスにエドウインなど国内外300を超えるブランドがカイハラの生地でジーンズを作っているという。国内シェアは50%以上というから、ジーンズの2本に1本はカイハラ・デニムなのだ。カイハラの拠点は広島・福山市、126年続く老舗企業だ。一番の強みは開発力で年間800種類の生地を開発、その裏には山ほどの失敗があるが、その失敗にこそ“お宝”があるという。ユニクロからハイブランドまで、業界を席巻する地方メーカーの全貌に迫る!

【知られざるメード・イン・ジャパン』
 ユニクロからリーバイス、エドウインまで300を超えるブランドがカイハラの生地でジーンズを作っている。その本社は広島県・福山市、のどかな景色の中にある。カイハラの最大の特徴は一貫生産、糸から生地まですべて自社で作っているのだ。さらスゴいのが開発力。取引先が求める生地を自社で開発、年間800種類もサンプルをつくり、これまでなかった新しい生地などを次々に開発している。

『絣(かすり)の技術でジーンズに挑む!』
 カイハラの創業は1893年。もとは日本三大絣(かすり)のひとつである“備後絣”を作っていた。ところが1960年代後半になると絣の需要は激減、経営は一転し火の車に…。1970年代、世界中の若者に普及し始めた“ジーンズ”に目をつけ、デニムの糸の染色に乗り出す。そして、国内初のロープ染色機を開発。さらに転機が訪れる。アメリカ・リーバイス社がカイハラの生地の良さに目をつけたのだ。1998年には、ユニクロがカイハラの生地を使ってジーンズを作り始め、2010年、ヒートテックの糸を使ったヒートテックジーンズを発売すると大ヒット。以来、カイハラはこれまでにないジーンズの生地を作り続けている。
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