“ユニクロ野菜”の大失敗から年商2300億円! 激安&大満足アパレルでカリスマを唸らせた男

2020/02/06(木)22:00
海外からやってきた黒船ファストファッションが次々と撤退する中、驚きの成長を見せるのが、ユニクロの”妹分”のジーユーだ。安さと流行と客目線の満足感を武器に、年商2300億円を突破。今や大手国内アパレルの規模を超える勢いだ。
成功へ導いたのは、かつてカリスマ柳井会長の元、あの”ユニクロ野菜”で大失敗をした柚木社長。
カリスマの元とは全く違う経営で結果を出した、その知られざる格闘に迫る。

コートから靴までお洒落に揃えて1万円以下!驚きの価格&品質で年商2300億円
ジーユーに行ったことがない人に印象を聞くと…「ユニクロの安い版」「990円ジーンズ」といった答えが返ってくるが、実はジーユー、大進化を遂げている。ユニクロの7掛けの安さは当たり前。ここ数年、注力してきたのは、激安の上に「流行」も「品質」も追いかけるというこだわりだ。高回転でトレンドを押さえた新製品を投入する一方、店内に「おしゃリスタ」というコーディネートの相談役になってくれる専門スタッフを配置、激安でも素敵な組み合わせを選べるサービスで支持を広げている。さらに、おしゃリスタは客から集めた声を商品に生かすべく開発会議にまで参加、厳しい意見で商品を磨き上げていく。さらにもう一つのこだわりが、安さに妥協しない品質。その象徴といえるのが、大ヒットとなった靴「マシュマロパンプス」だ。徹底的に履きやすさにこだわったこのパンプス、開発にあたって「靴作りの匠」とも言える専門職が関わり、ジーユーの価格で、いかに客を満足させる商品を作るか…日々格闘を続けているのだ。そんなジーユーの成功を作り上げたのが、柚木社長。上海にある、欲しい生地をその場で作り出せるという最新鋭の開発拠点や、東南アジアの巨大工場まで…ジーユーの価格と流行にこだわった超高速の商品作りを作り上げた。2011年に柚木がトップになった後、ジーユーの年商は急成長。ついに2300億円を突破した。並み居る大手アパレルを抜き去り、「格安おしゃれ」な独自のアパレルを作り出した、強さの裏側に迫る。
野菜で大赤字…カリスマ柳井氏の一言で奮起したサラリーマン社長の格闘
一橋大学卒業後、大手商社を経て、フリースブームの真っ只中にファーストリテイリングに入社した柚木。
期待のエリートとして入社3年で任されたのが、新規事業の野菜販売だった。しかしこれが大失敗。20億円以上の赤字を出し、あえなく撤退することに。柚木は責任を取り辞表を出すが、柳井から「お金を返してください」と慰留され会社に残る。そして08年、柚木は設立後低迷していたジーユーの改革を任される。
カリスマ的な柳井氏の元で大失敗をし、全く違う経営スタイルで成功を手繰り寄せた柚木の道のりとは?
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