コロナでも快進撃!スイーツのシャトレーゼの独自戦略

2020/10/15(木)22:00
「安くて美味しい」と老若男女から絶大な支持を集めるスイーツ店シャトレーゼ。ケーキだけでなく、アイスクリームや和菓子など400種類以上の商品を自社で製造・販売し、これまで郊外を中心に500店舗以上を展開してきた。そんなシャトレーゼが高級路線の「ヤツドキ」という新ブランドで、銀座・白金など都心の一等地になぐりこみをかけている。武器は高級店に負けない上質な味とお値打ちの価格。「激戦区だからこそ進出する価値がある」と豪語する創業者・齊藤寛会長は、なんと86歳。コロナ禍でも快進撃を続ける、その裏側に迫る。

『都心に続々と出現する絶品スイーツ店』
 銀座・白金・自由が丘に、去年から次々と出現するスイーツの店がある。名前は「ヤツドキ」。一番人気はゴロッとしたリンゴが入ったアップルパイ。旬のフルーツをあしらったショートケーキや焼き菓子フィナンシェも大人気だ。実はこのヤツドキ、安さで有名なスイーツ店「シャトレーゼ」の新ブランド。これまでシャトレーゼは、安さを実現するために郊外やロードサイドに展開していたが、一段上の美味しさで都心の一等地に攻勢をかける。美味しさの秘密は、本社のある地元・山梨県の八ヶ岳周辺の名水や牛乳、卵、フルーツなどの新鮮な素材だ。さらに、監修にスイーツ界のカリスマを迎え、東京の激戦区でも負けない味に高めていた。

『500万円の時計とプレジデント制度』
 シャトレーゼ大躍進のきっかけは、齊藤会長の持っている時計だという。どういうことなのか?かつては、大手スーパーや百貨店に商品を納める洋菓子の下請けメーカーだった。しかし、どんなにコスパの良い商品を納めても、さらに値下げを要求される。ついには、取引している百貨店から500万円もする時計を買わされることに…。断れば取引は終わるからだ。「このままじゃだめだ…」齊藤は、自分たちの商品を売る、自分たちの店を作ることを決意する。これが当たり、シャトレーゼは現在の一大チェーンに発展したのだ。また齊藤は3年前、ある制度を導入する。それは「プレジデント制度」。各部署を会社に見立て、そのリーダーを“プレジデント”と呼び、まるで社長のように効率化や改善案を提案してもらう。成果が上がれば、報奨金ももらえるのだ。この制度により、社員たちのやる気は、以前とは比べ物にならないほど変わったという。
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