見たことのない商品で“復活”町工場の挑戦

2016/02/23(火)22:00
東京・大田区の塗料メーカーの「太洋塗料」。1951年の創業以来、道路の白線を引くための塗料など一貫して業務用の特殊塗料を手掛けてきた。しかしここ10年、公共事業の減少などで業績が低迷。2010年から続けざまに赤字に沈んだ。業績回復のため、新たに開発・販売したのが“剥がせる”塗料。通常、剥がれてはいけないのが塗料の使命だが、塗って剥がせるという画期的なもの。開発したのは技術担当の神山麻子マネージャー。自動車工場などで保護しておきたい部位を覆うためのニッチな製品だったが、思うように売れず、会社の業績回復にはつながらなかった。そこで“剥がせる”塗料を使って外部デザイナーと一緒に生み出したのが、“マスキングカラー”という特殊なペン型塗料。描いた後、シールのように剥がせ、貼り直したりできる。一般消費者向けに発売したところヒット商品に。その勢いで、フランス・パリで行われる見本市に出展を計画する。果たして、“魔法のペン”は世界を驚かせることが出来るのか?
大阪府東大阪市に異色の段ボール製造会社がある。1975年創業の「美販」だ。工場では、ごく普通の段ボール箱が製造される一方、「これが段ボール?」という製品が、生み出されている。テーブルやイス、キャリーバッグ、ワインラックなど。安くて軽くて強度がある、“デザイン性の高い段ボール”が人気だという。段ボールという差別化しにくい商品で社長の尾寅将夫さんが取った戦略は、手間がかかり他社が嫌がる「少量多品種」の仕事を積極的に請け負うことだった。それが功を奏し、顧客の要望を何でも実現することで、“デザイン性の高い段ボール”を作る技術が磨かれた。そんな尾寅さんは、さらなる段ボールの新たな可能性を目指し、「町工場をデザインする!」というテーマを掲げ、新製品つくりにかかった。段ボールの新たなカタチとは?
続きを読む