“大学革命”はじまる!

2016/03/15(火)22:00
世界初のクロマグロの完全養殖で一躍名を馳せた、大阪の近畿大学。通称、近大。いま、その近大に企業が殺到している。エースコックは近大と組んでカップラーメンを開発。ある化粧品会社は近大と「すっぽん美容液」を開発した。近大も積極的に企業とコラボすることで、学生に経験を積ませようとしている。こうした取り組みによって、いまや入学志願者数でも日本一を誇るまでになった。2015年の夏、近大に菓子メーカーのUHA味覚糖から新たな連携の依頼が届いた。近大の力を借りて、新たに化粧品を開発したいというのだ。商品開発を担当するのは薬学部。パッケージデザインは文芸学部。そして宣伝は経営学部。それぞれ学生たちが動き始めた。果たして、どんな商品が誕生するのか?一方、製品作りに課題を抱えるものの、大手企業と違って研究開発する人材も費用もなく困っている町工場がある。そうした町工場と地元の大学を結びつけようと動いている人物がいる。四国TLOという会社の坂井貴行さん。四国四県にある国公立大学の研究成果を生かし、地元の中小企業が抱える課題を解決するのが仕事だ。坂井さんは、工業用モノレールメーカー「ちぐさ技研工業」のために知恵を絞っていた。工業用モノレールとは、作業員や物資を山の上などに運ぶための乗り物。主に山の上にある工事現場や農地で使われるが、近年は需要が頭打ち。そのため、「観光用にも使えるようにできないか」と相談を持ち掛けられたのだ。しかし、従来品は排ガスと騒音、振動が問題に。その問題を解決しようと、坂井さんは愛媛大学に協力を求めることにした。学生と企業が組んで始まった、新たなモノレールの開発。その現場に密着した。
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