育て!会社を背負う者たち

2016/05/17(火)22:00
 企業の共通の悩みである経営人材の育成。一体どうしたら良いのか。巨大商社は、世界を相手に商売する中で揉まれてきた人材を、様々な取引先などの企業に送り込み経営を担わせ成長させる。一方、様々な中小企業が今、自社の幹部候補者を『大人の武者修行』と呼ばれる新たな仕組みへと送り込む。“会社を背負う”人材を育てる…大企業、中小企業それぞれの、大胆な取り組みを追う。
 ユニクロの弟分のファッションブランド「GU(ジーユー)」。「ガウチョ」「スカンツ」など、トレンドを掴んだ商品で急成長を遂げている。そのGU副社長が実は三菱商事の社員だ。ファーストリテイリングの柳井社長が、三菱商事側に経営人材をオファーしたのだ。資源ビジネスが不調の中、初の連結赤字に転落した三菱商事は、収益構造の転換を迫られ、600を超える国内・海外の連結対象会社の利益の底上げが重要課題となっている。そこで入れているのが、経営人材の育成。若手から、中堅、部長級の社員にまで徹底的な研修を実施、さらには積極的に外部企業にも出向させながら“修行”させている。GU副社長もその一人だ。去年秋からGU社内の中核人材の育成。急成長の一方で、若手人材の育成が全く追い付いていないという。柳井社長はその大仕事を、商社マンに託した。
 一方、中小企業でも経営人材の育成は課題だ。全国に10の営業所を持つ福島の古紙問屋「こんの」も例外ではない。家庭やオフィスなどから、新聞やダンボールを回収し選別、梱包した上で製紙会社へ販売する。社長の紺野さん期待の1人が、札幌営業所の所長。部下は5人…彼らの仕事に対する責任感の低下で、サービスが悪化し悩んでいる。そこで紺野社長は、所長を「大人の武者修行」というプログラムに参加させる。異業種の企業に出向き、経営方針、社員教育などを学ぶという。行く先は帯広の「十勝バス」。かつて倒産寸前に追い込まれたが、2011年、4代目社長の下で増収に転じた企業だ。そこで、野村社長からリーダーに必要なものが何たるかを学ぶ。その“修行”の成果を持って、いざ自分の職場へ戻る。部下の仕事への取り組み方は変わるのか…
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