人生、最期まで“我が家”で…〜家族で向き合う「在宅医療」〜

2017/05/09(火)22:00
自らの「最期」について考える「終活セミナー」が最近、ますます活況だ。団塊の世代が一斉に後期高齢者(75歳以上)となる2025年は目前…自分らしく、家族とともに最期を迎えるには何が必要か…。
 佐賀県鹿島市の織田病院。年間新規入院患者数は3200人、病床稼働率99%の中核病院だが、このままでは病院がパンクしてしまう…。そこで始めたのが「メディカル・ベースキャンプ」(MBC)。初期治療を終えた患者に早く退院してもらう一方で、退院後2週間は、医者、看護師、ケアマネージャー、薬剤師、管理栄養士、ソーシャルワーカーなどが連携してケアする仕組みだ。そして退院患者に渡したタブレット端末・スマートウォッチ・カメラなどの機器を駆使し、遠隔でチェックできるという。「自宅のベッドを病院のベッドと同じ環境にする」というのがコンセプト。この最新システムを導入すると、思わぬ課題が…果たして最新見守りサービスは、地域の「在宅医療」に貢献するのか。
 一方、三重県四日市にある「いしが在宅ケアクリニック」。24時間対応の在宅診療に特化。医師9人に看護師11人という、このクリニックが今、全国から注目されている。理由は在宅での看取り数が年間約300件という実績。開業から8年で全国トップクラスだという。院長の石賀丈士さん(42歳)は「自宅で最期を迎えたいと願っても、叶えられるのは1割程度。」だという。そこで、新たな仕組み作りを始めた。ガン末期などの重症患者をいしが在宅ケアクリニックが受け入れる、そうすれば在宅医療に躊躇していた地域開業医が、軽症患者を中心に受け入れやすくなると考えたからだ。この仕組みで在宅医療の裾野を広げている。
 そして3月、新たな女性患者が石賀さんを頼ってきた。彼女は、家族も驚く“理想的な最期”を迎える。「在宅医療」を選択した本人と家族たちに、一体どんな思いが残るのか…。
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