さらば、モーレツ社員!

2017/08/29(火)22:00
サラリーマンなら誰もが目指したはずの“出世街道”。しかし最近、上司への道をためらう社員もいるという。「ちょっとでも部下を叱れば『パワハラ』と言われる」「部下の育成に自信がない」…。人材不足が加速する日本の企業で、どうやれば「上司」は育つのか? 一方で、時代に即した若手社員の育て方とは?
会社や上司が繰り出すあの手この手の“秘策”を通じて、「上司」「部下」「会社」のこれからのあり方について描く。
 結婚情報誌「ゼクシィ」などの出版や教育事業などを手掛ける「リクルートマーケティングパートナーズ」。2年前、「育ボス・ブートキャンプ」という研修の導入を決めた。
 それは、ただの座学ではない。社員が、仕事を終えてから、子どもを持つ社員の家庭を訪ねて家事・育児を体験する、という“実地訓練”だ。
 管理職の間には、不安の声が…。営業部マネージャー職の、須山翔太さん(32)。典型的な「仕事人間」というのが周りの評価だ。3人の子供を抱えながら働く女性社員の自宅で研修することになったが、その行方は…。
 三重の山間にある、万協製薬。以前から、高い離職率に悩み続けてきた。理由の一つは、上司と部下のコミュニケーテョン不足。先輩から「お酒の席」に誘われても断り、会社とも距離を置きたいと考える…。さらに「ゆとり世代」の若手社員たちは、人間関係を築くのが苦手で、仕事上の悩みがあっても、一人暮らしのため相談相手が近くにいないので自分だけで抱え込み、退職まで考えるケースもあるという。
 今年4月、会社近くの居酒屋に、万協製薬の社員たちと新入社員の女性(22)の姿が。女性は理系の大学を卒業後に入社。研究が好きで万協製薬に入ったが、今どきの「リケジョ」で、人付き合いは苦手だという。
実は万協製薬には、若手社員をやめさせないある“秘策”があった。新人の女性社員に心を開いてもらおうと、先輩社員たちが動き出した。
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