マネーの魔力 2

2018/05/29(火)21:54
「家賃保証30年」といううたい文句で、日本全国で拡大したアパートなどを中心とする不動産投資。マイナス金利時代、金融機関からの積極的な融資姿勢もあり、「サラリーマン大家」たちが増えた。しかし、いま、大きな曲がり角を迎えている。銀行から億単位のカネを借りて購入した物件は、実は割高。入ってくるはずの賃料は払われず、巨額のローンだけが残り、運営会社は破たん――。女性専用シェアハウス「かぼちゃの馬車」は、破産寸前の人々を大勢生み出し、問題解決の糸口は見えていない。昨秋から追跡取材をしてきたガイア取材班。個人投資家を囲い込み引きずり込んだ背後には何が?不動産投資の「魔力」を暴き出す。
そして、日本で初めてアパート投資の「30年一括借り上げシステム」を導入したレオパレス21。前回、取材班はレオパレスとオーナーをめぐる「賃料減額」「契約解除」のトラブルを追跡した。今回、新たに浮上した問題をスクープ取材。シリーズ・マネーの魔力第2弾、不動産投資の実態に切り込む。

(1)老後の備えが「ローン地獄」に…“狙われた”中年サラリーマン大家たち

「老後への不安から少しでも蓄えを・・・」。Aさん(50代・仮名)は3年前に、銀行から1億円の借り入れをした。不動産会社「スマートデイズ」が都内を中心に、1000棟を展開するシェアハウス「かぼちゃの馬車」を1棟購入。Aさんが億単位の借金をした決め手は「30年間定額家賃保証」という、謳い文句だった。しかし去年10月、スマートデイズから賃料減額の通知が一方的に送られ、今年1月には家賃支払いが停止に。スマートデイズは経営破たんした。Aさんには、空室だらけのシェアハウスと巨額のローン返済だけが残った。
この半年の間に、「30年間の定額家賃保証」が、あっけなく崩壊した背景には何があったのか?
ガイアでは去年秋から独自取材を展開。スマートデイズのシェアハウスを売った販売会社、融資をした銀行、そして建設会社…。「サラリーマン大家」を囲い込んだプレイヤーを丹念に追うと、日本の「不動産投資」の根幹を腐らす、裏のスキームの実態が明らかになった。
Aさんほか、巨額のローンを抱えたままの「サラリーマン大家」たちは、約700人。有名企業の管理職も多くいるという。彼らは被害者の会を結成。融資をしたスルガ銀行と、スマートデイズ、そして販売した会社たちに、ローンの減免や、刑事責任を問う動きを見せている。繰り返される不動産投資のトラブル。「かぼちゃの馬車」問題の行方は、どうなるのか?

(2)レオパレス21 スクープ追跡!第2弾 浮上した“新たな”問題とは

去年12月の放送で大反響を呼んだ、賃貸アパート大手・レオパレスとオーナーの「契約」をめぐるトラブル。放送後、さらに取材を進めると今度は「物件」をめぐる問題が明らかに。レオパレス関係者の証言、入手した社内資料、専門家の見解、そして行政当局の独自取材で積み重ねた事実から、見えてきたものとは?
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