日本橋を変える!高島屋の野望

2018/10/16(火)21:54
江戸時代より経済・流通・金融の中心地として栄えてきた歴史ある街・日本橋。近年、日本橋エリアでは大規模な再開発が進行中だ。オフィスビルが次々と建ち、新たに働く人々が増えたり、近隣の湾岸地区のタワーマンションに住む人々の生活圏となったりと、街が大きく変化している。その日本橋に9月、新名所が出現した。老舗百貨店の高島屋が新館をオープン。新しい客層を取り込むため、今までの百貨店の常識を超えた、これまでにない発想の“ショッピングセンター”を作り上げたのだ。その裏に隠された老舗百貨店の真の野望とは...。大変貌する日本橋、その裏側を独占取材した。

日本橋に出現!百貨店が作るショッピングセンター 1階正面は・・・パン屋さん⁉のワケ

日本橋で1933年に開業した老舗百貨店「髙島屋」。その歴史ある本館の隣に9月下旬、新館がオープンした。その名は「日本橋髙島屋S.C.(ショッピングセンター)」。百貨店ではなく、ショッピングセンターという形態で数々のテナントを誘致し、これまで取り込めていなかった新しい客層をつかもうというのだ。その開発を担うのは百貨店本体ではなく、グループのデベロッパー「東神開発」。今回の日本橋では、まず近隣で増えているオフィスビルに勤める20〜40代の働く世代に狙いを定めた。そこで着目したのは「朝需要」だ。日本橋ではコンビニ以外に朝からオープンしている店がほとんどなく、朝食や昼食を買う人が困っていると分析。そこで、開店時間を朝7時半に設定。地下1階と1階に飲食店とスーパーを重点的に配置することにした。そして、もし百貨店なら高級ブランドを誘致するであろう正面入り口には、代々木の人気ベーカリー「365日」を誘致した。その大胆な戦略で本当に客をつかめるのだろうか・・・

日本橋に賭ける!老舗スーパーが生き残りかけた苦闘

一方、「日本橋髙島屋S .C.」に特別な意気込みで出店するテナントも…。1910年創業の老舗スーパー「紀ノ國屋」だ。駅ナカを中心とした出店で勢力を伸ばしているが、今回は東京のど真ん中の日本橋、さらには大きなショッピングセンターの中への出店ということで、これまでのやり方は通用しない。その陣頭指揮を取るのは高橋一実副社長。朝7時半に開店させて朝需要を取りこむ戦略で挑む。メインターゲットは日本橋で増える働く女性だ。しかし、今までにないチャレンジに現場も苦闘の連続。日本橋を舞台に、老舗スーパーも変わろうとしていた。

百貨店も変わらなきゃ!化粧品売り場から始まる大変革

高島屋は新館「日本橋髙島屋S.C.」のオープンに合わせて本館のリニューアルにも着手する。現在の顧客は50代以上の常連客が中心。新館がターゲットにする20〜40代を百貨店本体にも呼び込もうと、売り場を変えたり、新しいサービスを展開したりしようというのだ。その変革の本丸が、1階化粧品売り場。これまではブランドの化粧品を売るだけだったが、ここに体験型サロン「ベルサンパティック」をオープンさせた。表参道などでサロンを運営する「uka」と組み、日本橋で増えている若いOLが気軽に立ち寄れるようにメイク・ヘアアレンジ・ネイルアートなどを5分〜30分の短時間で行うサービスを充実。さらに身だしなみに気を遣う男性ビジネスパーソンも狙う。モノを売るのではなく、コトを売る、これまで百貨店があまりやってこなかった取り組みだ。 そして9月、満を持してオープン。しかし予想外の展開が待っていた・・・。
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