シリーズ さらば平成!君は“夜明け”を見たか(5) “16年後”の新入社員

2019/04/23(火)22:00
平成最後の、放送回。「ラーメンからミサイルまで」を扱うと言われるほど、多岐にわたる総合商社の仕事。ある就職情報誌の調査で(2020年度卒業)「就職したいランキング1位」になったのは、伊藤忠商事だった。三菱商事・三井物産のライバルに比肩するほど、業績でも躍進している。なぜ、伊藤忠は学生の人気も集め、「強い企業」になり得たのか?
16年前の2003年、番組は伊藤忠の3人の新入社員に密着した「商社マン 一年生物語」を放送した。当時伊藤忠は、バブル崩壊の後処理に苦しみ、3950億円という未曾有の損失を出したばかり。苦境の時代を経験した3人の新入社員は、どんなビジネスで伊藤忠の躍進を支えているのか?「平成の商人から、令和の商人へ」。最前線で戦う当時の新入社員3人を通して、ニッポンのビジネスパーソンの「夜明け」を追う。

【伊藤忠の“躍進”を支える男! ファミマの「新商品開発」最前線】  
ベトナム・ホーチミン郊外の水産品加工場。現地の作業員に混じって、エビフライの衣をひとつひとつ、丁寧に検品する男がいる。非資源ビジネスの伊藤忠を牽引する鈴木雄策(39歳)だ。最大の取引先は、昨年子会社化したファミリーマート。ファミマ関連の収益は、伊藤忠の躍進の原動力だ。
「こういう泥臭い現場にこそ、僕ら商社のビジネスがあると思うんです」。16年前、訳も分からぬまま「エビ担当」に命じられ、何百匹ものエビをひたすら検品していた鈴木。その後も「水産品一筋」の商社マン人生を歩んでいた。16年の商社マン人生をかけて、ファミマ向けの新商品開発に奔走する鈴木の挑戦を追った。

【「資源部門」で戦う商社ウーマン! “仕事と育児の両立”に挑んだ16年】
「商社の仕事は、『男』の仕事」。16年前にエネルギー貿易部で初めて“女性総合職”として入社した田中亜希子(38歳)は、石油トレーダーとして挑戦し続けてきたが、2度の産休・育休を経て、2年前に職場復帰した。今の仕事は、極東サハリンの原油・ガス開発だ。交渉相手は、ロシアの国営企業やアメリカ最大の石油メジャーなど巨大企業ばかり。2児の母でありつつ、資源小国日本の未来を背負う田中の“仕事と育児の両立”を見つめる。

【“次世代の商い”を担う商社マン! 「働き方改革」の時代に・・・】
伊藤忠の「働き方改革」は時代の先を行く。その例は、「朝型勤務」や「残業禁止」、「脱スーツ」、そして、「飲み会は1次会のみ10時まで(110運動)」など、枚挙に暇がない。
「『次世代の商い』へ挑戦せよ」。2018年に社長COOに就任した鈴木善久は、全社員に檄を飛ばした。伊藤忠が注力するのは、ITビジネス。それを牽引するのは、宮本剛(39歳)だ。宮本は上司の猛反対を押し切って、ITと医療を掛け合わせた未知のビジネスに投資を決めた。宮本の商社マン人生をかけた挑戦の行方は?
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