シリーズ 「ニッポン新名所ウォーズ(4) 行くぞ!アウトドア大作戦

2019/08/27(火)22:00
 いまアウトドアが再びブームになっている。手間暇をかけなくてもホテル並みの施設で快適にキャンプができる「グランピング」が広まったことや、90年代に起きた「アウトドアブーム」が一巡し、時間やお金に余裕のある中高年が戻ってきたことなどが背景だ。世界最大というアウトドア専門店も登場。観光名所の少ない地方自治体や遊休地を抱える企業は、アウトドアをウリに新たな集客作戦を始めようとしている。この夏、アウトドアで新名所を作ろうというチャレンジャーたちを追う。

BBQで地方を元気に! 設備もコストも不要の新兵器
東京・品川区の大井町駅前にできたのは都会のバーベキュー場。場所や機材がなくても、手ぶらでバーベキューを楽しめるとあって、多くの客が詰めかけている。運営するのはIT企業デジサーフの高橋佳伸社長。全国でバーベキュー機材のレンタルや会場運営を手がけ、会社を急成長させている。コールセンターにはバーベキューの予約電話がひっきりなしにかかってくる。
このバーベキュー人気を地方活性化につなげようと、高橋社長が動き出していた。やってきたのは、長野・佐久市にあるスキー場「パラダ」。都心から90分、高速道路直結という好立地にもかかわらず、夏場は客足がまばら。客の滞在時間が短く、客単価も安いのが悩みの種だ。そこへ高橋社長が送り込んだのが、1台のトレーラーハウス。どこでもすぐにグランピング並みのバーベキュー場に生まれ変わらせることができるという秘密兵器だ。観光名所や人気施設がなくても、場所さえあれば地方に人を呼べるという。バーベキューで地方を活性化しようという試みは成功するのか…

アウトドアブーム再来! 進化するキャンプ用品
 このアウトドアブームを追い風に“世界最大級”のアウトドアショップをオープンさせたのがアルペン。かつてスキー専門店として一世を風靡したものの、スキー人口の減少で業績が悪化。上場後初の赤字に転落し、社員300人のリストラや不採算店舗25店の閉鎖に追い込まれた。社運をかけたアウトドア専門店を任されたのは、米投資ファンド出身の二十軒翔常務。千葉県・柏市の新店舗は2300坪、10万点を揃える大きさ。初心者だけでなく、熟年キャンパーも終日楽しめると、一躍、人気スポットになっている。スキーの名門アルペンが挑む「脱スキー」作戦の行方は…
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