大人が楽しむ!進化する日本橋

2019/10/08(火)22:00
江戸時代、世界最大の街と言われた日本橋。全国各地から商人や職人など、一旗あげようとするチャレンジャーが集まる街だった。
今でも日本橋に居を構える老舗企業は多い。しかしバブル崩壊により、街が一気に衰退。人通りが消えた時期もあった。そうした中、「日本橋再生計画」に挑んできたのが、日本橋が発祥の地でもある「三井不動産」。2004年の「コレド日本橋」を皮切りに、複合施設を次々と開業、裏通りの街の景観を変え、イベントを開催することで、次第に街が活気を取り戻した。
そして9月にオープンさせた「コレド室町テラス」。老舗企業とともに日本橋の復活から、進化に挑戦する。果たしてどんな戦略で臨むのか?日本橋に集った新たな「チャレンジャー」たちに密着した。

書店を超えたワンダーランド!アジアNO.1世界・誠品生活が日本橋へ

台湾で生まれた、「誠品生活」。書店だけでなく、雑貨店や工房といった「コト」を楽しめる「館ビジネス」で、大成功を収め、世界的に注目を集めている。この誠品生活が三井不動産がオープンさせた日本橋の「コレド室町テラス」にやってくる。フランチャイズ契約をして、運営をするのが創業110年の老舗書店「有隣堂」だ。
「誠品生活日本橋店」として運営のリーダーになったのが、副社長・松信健太郎さんだ。「有隣堂の既存店舗では客は来ない、金を払って教えを請うことに戸惑いはない」と、誠品生活の「書店の枠を超えた店作り」をどん欲に吸収したいと意気込む。有隣堂はアマゾンや電子書籍の台頭で、書店部門は4期連続の赤字。その苦境から脱却すべく、去年3月には、「東京ミッドタウン日比谷」に書籍だけでなく、アパレルショップや居酒屋、理容室などを集めた「ヒビヤ セントラル マーケット」をオープンさせた。日本の書店の発想を超えたものを、誠品生活とのフランチャイズで見出すことはできるのか?

福岡から日本橋で勝負!驚きの逸品…いなり寿司親子の闘い

東京の中心「日本橋」。9月27日、ここに新たな商業施設「コレド室町テラス」がオープンした。その入り口近くの一等地に、無謀とも思える挑戦をする店がある。店の名は「海木(かいぼく)」。メニューは「いなり寿司」だけだ。店主の岡林憲次さん(68)と、女将さんの岡林幸子さん(59)と、息子の篤志さん(36)の3人で店を切り盛りする。「海木」は、福岡にある家族経営のいなり寿司専門店。いなり寿司に使う油揚げは、熊本の名産品「南関あげ」を使う。油抜きや味付けなど、8時間に及ぶ行程を行ったあと、出汁を切らずに巻き上げることで、うまみたっぷりのいなり寿司が生まれる。その名も「だしいなり」。県外から買いにくる客が押し寄せる、人気の商品だ。そうした中、三井不動産から日本橋の「コレド室町テラス」への誘致を受ける。「コレド室町テラス」が建つのは、江戸時代の商店街「十軒店」の跡地。一説には「いなり寿司を初めて店売りした地」と言われ、新たな挑戦をするならこの地と、出店を決める。初期コストも運営コストも、桁違い。果たして「いなり寿司」だけで一旗上げることができるのか。
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