謎の隣国・・・北朝鮮潜入 ~経済制裁下で独自取材~

2020/01/21(火)22:00
 核開発、ミサイル実験の再開とますます先が読めない北朝鮮情勢。一方、国連による経済制裁が続いている北朝鮮国内では、スマホの普及、高級化粧品の販売など、一見活気に溢れているようにも見える。最近よく目にするのが「自力更生」というスローガンだ。意外なことに今、北朝鮮では競争原理や市場経済を取り入れた改革が導入されつつある。 識字率が高く地下資源も豊富で実は、経済的なポテンシャルは高いとの指摘もある北朝鮮。世界を振り回し続けるこの国は、いったいどこに向かおうとしているのか?さらに、60年前に「地上の楽園」と宣伝された帰国事業で、北朝鮮に渡った「日本人妻」たち。北朝鮮の地方都市で観た、驚きの生活とは?
知られざる北朝鮮に、1年に渡る独自取材で迫る。

【北朝鮮の経済改革…企業で始まる“独立採算制”と“市場原理”】
 工場などの企業体では、責任を明確にし、独立採算制を導入する動きが。ナマズ工場では燻製の新製品が新登場。さらに食品工場では、毎月40種類もの新商品を出すようになったという。「人気のない商品はどんどん淘汰していく」と話す担当者。伝統料理の普及活動をしていた料理協会では、忙しい主婦向けに総菜屋を始めた。連日、ウォン札を握りしめた主婦たちで賑わう。“社会主義国家”北朝鮮でなぜいま、“自己責任”と“自助努力”が浸透しつつあるのか?

【何しに北朝鮮へ?したたかな外貨獲得戦】
 北朝鮮国内で以外にも目につくのがヨーロッパからの観光客だ。「情報が少ないから逆に興味があってきた」と話すフランス人カップル。 調理体験や公園での市民とのダンスなど、観光内容も体験型に!? 一人100から500ユーロを取るマスゲームの鑑賞も。そして平壌市内では「国際商品展覧会」と称して、国交のある中国や欧州、アジア各国の企業270社が集結。「開国される北朝鮮」を当て込んで、商品のPRや投資の相談会が始まっていた。北朝鮮の国営企業も、化粧品や繊維製品など、自国製品の売り込みに躍起だ。経済制裁下でも活発な「外国」とのヒト・カネ・モノの動きを追う。

【なぜ北朝鮮に日本人!? 60年前に…知られざる生活とは】 
 今から60年前、約9万3千人もの人たちが北朝鮮に渡った帰国事業。その中には、在日朝鮮人の夫と結婚していた1800人もの日本人女性たちがいた。現在、高齢化も進み、何人が生存しているのかもわからない中、昨年、奇跡的に姉と再会したある日本人女性がいた。熊本県の林恵子さん、68歳。
 今年、林さんは息子の真義さんとともに2度目の訪朝をした。姉愛子さんが住むのは地方都市の咸興。日本人が地方都市に出向くのは異例のことだ。道中、農道を走り平壌では見ることのできない光景も広がる。咸興では経済制裁前に入ってきた日本製品など意外な品々も。1年ぶりの再会。姉、愛子さんからは配給事情や、2年前に火事で家を焼け出された話などが漏れ出る。彼女たちの生活とは?
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