あなたを変える!“新・食生活”

2020/02/04(火)22:00
毎日の食事は“命の源”であり人生の大きな楽しみでもある。反面“命を奪う”こともあり、まさに「毒にも薬にもなる」。
成人の4人に1人と言われる「脂肪肝」にも、毎日の食事が大きく関わっている。放置して命に関わる病気になる前に予防・改善するには、どう食生活を変えればいいのか?日々の仕事に追われる人々が、生活習慣病の改善に挑む姿を見つめる。
一方、病気や食物アレルギーなどで厳しい食事制限がある人が、みんなと一緒に食事を楽しめることを目指す料理人は、これまでの常識を覆す料理を生み出そうとしていた。
「食」で命を守る、それぞれの取り組みを追う。

■あなたも「脂肪肝」かも?健康を取り戻す「食事法」 
年末年始に「暴飲暴食をしてしまった…」と嘆くあなた。もしかすると、もう「脂肪肝」になっているかも…。サラリーマンの聖地・新橋に程近い「銀座しまだ内科クリニック」には年間約1000人の新たな脂肪肝患者が訪れる。いま成人の4人に1人といわれる脂肪肝は、肝臓の内側に脂肪が溜まる生活習慣病。放っておくと肝硬変だけでなく脳梗塞、心筋梗塞などを引き起こす恐れもあるという。また、脂肪肝は「お酒をたくさん飲む人の病気」というイメージだったが、お酒を飲まない人がなる「非アルコール性脂肪肝」の患者も増えている。原因は主に食生活で、まさに現代病。「治すには食事の改善が大切」と院長の島田昌彦医師は言う。
クリニックに通う水島慶一さんは整体院を営んでいるが、「朝からカツ丼」という食生活がたたり、検査で島田医師から「肝臓が変形しています」と告げられ一念発起。朝は島田医師に勧められたアーモンドを頬張り、昼は青魚と食生活を一変させた。果たして水島さんは健康を取り戻せるのか?
一方、企業も「健康経営」を求められ、従業員の健康管理は大きな課題のひとつになっている。そこにビジネスチャンスを見出したのが出張料理サービスの「シェアダイン」だ。顧客企業の従業員の健康状態をヒアリングし、食生活に問題がある場合、その自宅まで管理栄養士を派遣。買い物から料理まで付き合い、食材の選び方、料理のポイントを手取り足取り教える。始まった新たな健康ビジネスを追う。

■“食事制限”と闘うシェフ
「食物アレルギー」が原因で命の危険にさらされている人たちがいる。食品メーカーやレストラン側もアレルギー表示を進めるが、誤って食べたり、提供してしまう事故が多発している。「アレルギーの家族がいると入店を断られることが多い。みんなで食事を楽しみたいだけなのに…」多品目の食物アレルギーの子どもを抱える母親が嘆く。実は食物アレルギーは子どもだけの問題ではない。成人後に発症するケースも多いという。
東京・元麻布にある「エピキュール」は、食物アレルギーや糖尿病などで食事制限がある人々のために料理を提供しているレストランだ。シェフ藤春幸治さん(43)の信念は、アレルギーの子どもや糖質制限のお父さんだけが別メニューというのではなく、家族みんなが「同じ」もの、しかも「おいしい」ものを食べられるようにすること。少量の食材でも間違えれば命の危険があるため、膨大な文献を読み込み、専門医に情報を聞きまわる。客の症状に合わせてそれぞれカスタマイズするため、一日数組が限界だ。「怖がって誰もやらないから、僕が静かな水面に石を投げ込んでいるんです」。
その藤春さん、「食物アレルギーを抱える人が気軽に甘いものを楽しめるように」と、ある商品の開発にも乗り出していた。シェフの新たな挑戦を追う。
続きを読む