勃発!“空”を制する闘い~ドローン新時代がやってくる~

2021/01/26(火)22:00
空撮などで大活躍している小型無人機“ドローン”。近年は初心者でも簡単に操作できるものも登場し、気軽に楽しむ人々が増えている。その一方、本来活躍が期待されている“物流”などのビジネス分野では、いまだ多くの規制や課題があり実用化が進んでいない。それをクリアしビジネスに結びつけようと挑む異色のベンチャーがいる。そのミッションは“空の道”を作ること。一体どんな取り組みなのか・・・。さらに、世界的に中国勢が先行するドローンの開発・製造。すでに“空飛ぶクルマ”とも呼ぶべきドローンも登場するなど、その驚きの実力を現地で取材。それに対抗すべく、国産ドローンを普及させようと日本勢も動いていた。果てしない可能性が広がる“空”を制する闘い、その知られざる攻防戦を追う。

■ドローンが通る“空の道”を整備!?異色ベンチャーが挑む新時代の空ビジネス
動画サイトを覗くと、各地のきれいな空撮映像がたくさんアップされている。中には個人がドローンで撮影したものも多い。例えば東京を中心に女性たち60人以上が集まる空撮サークル「ドローンジョプラス」。“ドローンが好きな女性”だから“ドローンジョ”というわけ。メンバーは旅先などでもドローンを持ち歩き撮影。自撮り感覚で空撮を楽しんでいるという。初心者でも簡単に操作できるものも増え、いまや一般の人たちにもすっかり身近な存在になっている。しかし、物流などのビジネス面でなかなか普及が進まない原因の一つが“空中権”の問題。一般的に建物や土地を持っている人は、その上300メートルの空中も所有権を有する。そこにドローンを飛ばすには所有者の許可が必要なのだ。それらの問題をクリアし、“空の道”を作ろうというベンチャー企業がある。その名は「トルビズオン」。事前に土地の所有者から承諾を取り付け、ドローンを飛ばしたい企業などに時間制で貸して料金を徴収するサービスを展開している。いま実現を目指しているのが、個別に許可を得た上空をつないで、ドローンが自由に行き来できる“空の高速道路”を全国に作ること。その試金石となるのが佐賀県多久市での取り組みだ。数年以内に市内に10本ほどの“空の道”を作る計画だという。1月にまずは、病院から山間部の集落、さらに店と住宅地を結ぶ、2本の道を作ることになった。しかし、まだ一般的には認知されていない“空中権”。交渉はうまくいくのか。そして“空の道”は無事開通するのだろうか・・・。将来を見据えた“空ビジネス”にいち早く取り組む先駆者の苦闘を追う。

■「空飛ぶデリバリー」「空飛ぶクルマ」も登場!中国製ドローンの驚くべき実力
ドローンの開発・製造で世界をリードするのが中国。ドローンのシェアだけでなく、“空を活用する社会”の実現でも世界の最先端をいく。例えば、新型コロナの感染拡大で街をロックダウンした際、外に人が出歩いていないかの“見回り”にもドローンを活用。さらに、杭州市の企業「アントワーク」は飲食チェーンと提携し街中でのドローン配達サービスをすでに実施。ドリンク1杯でもドローンが届けてくれる。さらに病院で採取された血液を検査施設にドローンで自動運搬するサービスも普及させた。そしてついに“空飛ぶクルマ”まで登場。自動飛行で人を乗せて飛ぶ大型ドローンを開発するのは「イーハン」という企業だ。物流や乗用のほか緊急時の消火活動ができる機体などを次々と市場に送り出し、世界の“空”を虎視眈々と狙っている。その驚くべき実力と、なぜそれが中国で実現できるのかを探る。

■新時代に“急浮上”なるか!?日の丸ドローンの闘い
来るべきドローン新時代に向けて、日本企業も動き始めている。NTT東日本と組んで、国産ドローンの開発・製造に力を入れようと挑むベンチャー企業「オプティム」。これまでは田畑をドローンで管理して、肥料や農薬散布を行うなどの“スマート農業”のシステムを展開してきたが、いま独自に“飛行機型ドローン”の開発を進めている。いままでのドローンにはなかったというその実力やいかに・・・。そして早くも活躍する機会が訪れた。その最前線を取材する。一方、「イームズロボティクス」も“国産ドローン”の開発・製造を手がけるベンチャー企業。インフラ点検用のドローンを「NEXCO中日本」に納入した実績を持つ。そのイームズ社が取り組むのはドローンの製造だけでなく、それを使った新たなシステムの構築だ。1月中旬、大手物流企業「佐川急便」と連携した“完全遠隔リモート”の物流実験を実施する。佐川急便の東京本社から島根県の山間の集落にあるドローンを遠隔操作して荷物の運搬を行うという難易度の高い実験だ。これができるようになれば、物流での活用が一段と進むことになる。日の丸ドローンは、将来に向けて新たに飛び立てるのか。その現場に密着取材する。
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