モッタイナイ 2021~今これ どうにかしよう!~

2021/02/23(火)22:00
ノーベル平和賞を受賞した、ケニア人女性、ワンガリ・マータイさんが提唱した“モッタイナイ”という環境保全を目的とした世界共通語。モノを大切に使う日本人の“もったいない”の精神から生まれた言葉だが、マータイさんが世に広めた当時とは少し様相が違ってきている…。近年叫ばれる「食品ロス」は、モッタイナイの最たるモノ、と思ったら、現在公表されている食品ロスのデータには含まれないモッタイナイ物が、実は数多く存在しているのだ。例えば、“一次産品”と呼ばれる加工されていない野菜や魚などの廃棄物は、食品ロスには、はいらないのだ。番組では、モッタイナイの言葉の陰に隠れた現状と、それら一次産品のロスなどを減らそうと尽力する人たちを追った!

■可憐に咲いた花を大量に捨てる農家の嘆きと救世主
花屋の店頭に並ぶ可憐な花々…しかし、その大きさや形、新型コロナによって、いま、店に並ぶ前に廃棄処分されている。廃棄の基準となるひとつが“規格”と呼ばれる厳しいサイズの管理。茎の太さや長さ、花や実の大きさなどが細かく規定されており、その規格を外れたものは廃棄処分となる。また今のコロナ禍で、パーティーや結婚式など大量に花を消費するイベントの自粛が続き、鮮度が命の花たちは行き場所をなくしてしまい、花を育てる農家にとっては死活問題となっている。そんな花農家たちと提携し、行き場のない花たちを、サブスクリプションなどで販売しようと挑む花店経営者を追った!

■理不尽な規格に悩まされる養豚業
豚肉の価値を決める等級は、実に理不尽!…と怒る養豚業者たち。実は、豚肉の等級は、味ではなく“脂身の厚み”や“肉の締まり”(適度な固さ)で決まっているというのだ。そのワケは、スーパーや小売店でスライスなどの加工をする場合、脂身が少なく、適度な固さがある方が加工し易いためだ。そんな矛盾に立ち向かい、本当に味のいい肉質を目指し独自のルートで販売を行っている養豚業者を取材した。

■廃棄されていた未利用魚に、こんな活用法が!?
近年、乱獲や海の環境悪化で漁獲量の激減が世界中で叫ばれ、2000年代初頭には、アメリカの学術雑誌Scienceに“2048年には世界中の食卓から魚が消える”という論文が掲載され論議を呼んだ。しかしその裏では、味も鮮度も抜群なのに形が悪かったり傷がついていたり、出荷のための数が揃わず市場に出回らず廃棄される“もったいない魚”未利用魚が数多く存在している。そんな未利用魚を活用しようと、日本各地で奔走する人たちを取材。食べるだけでなく、観賞用として脚光を浴びる“未利用魚”も。また、“未利用魚”を学校給食に活用しようとする動きも。さらに、それまで“厄介者”として漁師たちに疎んじられていた猛毒を持つ未利用魚も美味しい加工品となって生まれ変わっていた。
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