ニッポンの“宝の山”を活かす!

2014/11/04(火)22:00
 国土の約7割を森林が占める〝森林大国〟ニッポン。しかし国産材は低価格の外国産木材に押され、本来なら大量の人工林が切り時を迎えた現在も、8割を輸入に頼るという〝いびつ〟な状態が続いてきた。しかし今、円安に加え高品質の日本の木材が見直され、アジアでの需要が上昇。輸出は去年の2.4倍に上るという、新しい時代に突入している。ニッポン林業は復活を遂げるのか…
 林業の共通の悩みは、「丸太を切れば切るほどコストがかかり赤字」ということ。この状況から脱皮を図るのが、岡山県西粟倉村。この地で林業を中心とした小さな地域経済「百年の森林構想」を立ち上げた1人が代表の牧大介さんだ。木材の伐採から商品化・販売まで全て村の中で行い、その結果、間伐も進んで森林も再生していくという。するとこの取り組みが評価され、大手企業のオフィスが、西粟倉村製の床板を採用するなど、都会での需要が急増。また、牧さんの構想に可能性を感じた若者も続々と西粟倉村に集まり、家具など木工品製作の若手ベンチャーが村内に移住し起業し始めた。今や、全国から視察が相次ぐ注目度だ。しかし今、意外な課題が持ち上がって来た。地元の木材が足りないのだという。牧さんや村役場による新たな動きが始まった。
 一方、大都会東京でも新しい取り組みが始まった。実は総面積の4割は森林という東京。1960年頃まで東京の家の多くは、いわゆる〝多摩産材〟で作られていた。しかし、安価な外国材に価格競争で敗れ、今は〝眠っている〟状態だ。
 そこで、東京・あきる野市の沖倉製材所は、「東京の木で家を建てる」というコンセプトを打ち出した。自社独自の基準で乾燥させ製材…これを売りに、「TOKYO WOOD」というブランドを立ち上げようという。これを使って家を造るのが小金井市の小嶋工務店。これまで外国産材を使っていたが価格競争に敗れ、一時経営危機に陥る。しかしその後、東京産の木材にこだわった家造りで経営を持ち直し、今は「TOKYO WOOD」を使った住宅建設で工務店の再起をかけている。彼らの挑戦は成功するか。
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