2018/12/30(日)19:00
自動運転技術の開発競争、AI (人工知能)の実用化、そして車の電動化と、大変革期にある自動車業界。「日経プラス10」元キャスターの小谷真生子が、売上高30兆円の巨大企業・トヨタ自動車の現場を徹底的に取材。富士山の裾野にある最先端バッテリー開発の現場、そしてデトロイト、シリコンバレーへ。トヨタの開発の今、クルマの未来を描く。



▽第1章「100年ぶりの高揚」

自動車産業の町・米デトロイト。小谷が最初にみたものは巨大な自動車工場跡の廃墟。競争に敗れた自動車メーカーがいる一方で、自動運転の新興企業でにぎわいを取り戻しつつある。日本に戻った小谷は、トヨタが交通事故死を供養するために建立した蓼科山聖光寺を訪れていた。そこで会ったのは豊田章男社長。自動運転開発に取り組む真の狙いを聞いた。

       

▽第2章「天才研究者の思い」

グーグルやテスラが本社をかまえるシリコンバレー。トヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI)ではトヨタの友山茂樹副社長、そしてAI研究の第一人者・ギル・プラット氏を取材。トヨタの自動運転開発の最前線を伝える。                    



▽第3章「常識破壊の戦術」

トヨタやマツダなどと設立したEVのプラットフォームを開発する会社、EVキャス(名古屋市)。日野自動車といすゞ自動車、ダイハツ工業とスズキ、ライバルが机を並べる不思議な開発風景を取材。また、トヨタが自前で手掛けてきた電子部品事業をデンソーへ移管するという発表に戸惑いつつも前を向く現場も取材した。トヨタとソフトバンクグループの共同出資会社「モネテクノロジーズ」を設立した狙いについて、ソフトバンクグループの孫正義会長兼社長を小谷が直撃。孫社長のビジョンとは。

                                             

▽第4章「世界を変えた1台の車」

小谷真生子はフォードが1908年に発売したT型フォードを知ろうとデトロイトへと飛んだ。創業者ヘンリー・フォードがアイデアを練った秘密の部屋へ。世界を変えた車の誕生と同じような大変革が今起きようとしている。           



▽第5章「ITとリアル」

トヨタは資本提携したカーシェアリングサービスの米ゲットアラウンド、シンガポールのグラブなどに改善活動などの現場ノウハウを提供。豊田社長は「私たちが培ったリアルな現場力とジャストインタイムの思想を生かさないとトヨタが手掛ける意味がない」と語る。人事面では、豊田社長は現場力の象徴、鍛造部門の現場の親父、河合満を副社長に抜てきした。                    



▽第6章「未来に賭ける」

究極のエコカーと呼ばれる燃料電池車「ミライ」の生産現場。責任者、寺師茂樹副社長が水素社会への意気込みを語る。燃料電池を広めるための巨額投資にトヨタの本気が見て取れる。トヨタの研究開発の聖地、東富士研究所では全固体電池の量産への動きがあった。                                                       



▽終章「車が車でなくなる日」

トヨタの販売店でプラグインハイブリッド(PHV)のデモが開かれた。災害時などに電気を供給する役割、つまり社会インフラとなりえることをアピール。移動手段だけではなくなる車の未来の姿が少しずつみえてきた。
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