「精子を元気なまま回収」熊本大が体外受精の成功率を高める技術開発

2020/06/03(水)17:00
こちらは、マウスの精子の映像。
べん毛と呼ばれるしっぽのような部分は動いていますが、
精子自体は前進していません。
一方、こちらもマウスの精子ですが、元気に動き回っています。

熊本大学などの研究チームは、
体外受精において受精率を向上させる技術を開発したと発表しました。

一般に、体外受精においては、
受精する能力を持った精子を選別することが重要ですが、
これまでの方法では、精子の運動性を損なわずに選別することが
困難だったといいます。

そこで、研究チームは、
日本のオンチップ・バイオテクノロジーズ社が
世界で初めて開発したとする、
「マイクロ流路チップ」という方式で精子を選別しました。
これにより、運動性を維持したままマウスの精子を回収することに成功し、
それを用いた体外受精により、受精卵を作製することができたといいます。

研究チームは、
「ヒトの不妊治療における体外受精の成功率向上と、実験動物や家畜の効率的な繁殖や雌雄の産み分けにも応用できる可能性がある」
とコメントしています。

引用元
●論文:Scientific Reports
Satohiro Nakao et al. , Successful selection of mouse sperm with high viability and fertility using microfluidics chip cell sorter
https://www.nature.com/articles/s41598-020-65931-z

●プレスリリース:熊本大
体外受精の成功率を高める精子の選別技術を開発
https://www.kumamoto-u.ac.jp/daigakujouhou/kouhou/pressrelease/2020-file/release200602.pdf
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