中国・積み上がる不動産在庫の深刻度

2016/02/03(水)23:00
上海市の不動産競売センター。ローンの返済が滞り、差し押さえられた住宅などが格安で売り出される場所だ。いま、この競売物件が増えているという。その一因は株安。去年7月以降の株価急落の影響で、差し押さえが増えている。一方で、大都市上海でも買い手がつかない“競売流れ”の物件も出始めた。背景にあるのが、過去最大に積み上がる不動産在庫だ。特に中小の都市は在庫の消化にかかる期間が19ヵ月と、健全な水準を超えている。中国南部の中規模都市、北海市。不動産在庫の消化期間が34ヵ月とワースト1位だ。ある物件は総戸数8,300戸の大規模計画だが、3年間で売れたのはわずか400戸ほどで、3割以上の大幅な値下げに踏み切った。中国政府はいま、在庫解消に向けて、農民工に不動産を購入させようとしている。だが購入の先にあるのがトラブルでは、政府への不満を高めかねない。不動産在庫という中国の難題は、社会不安をも、生み始めている。
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