追跡! 中国映画ビジネスの光と影

2016/08/11(木)23:00
経済成長の減速が懸念される中国で、次の産業の柱に政府が成長を推し進めるのが映画です。中国の映画産業は映画館の整備や、国産映画の制作に対する巨額な補助金などに後押しされ急成長、市場規模は去年、アメリカに次ぐ世界第2位になりました。一方で、映画の内容への検閲は厳格化されていて、その影響が一国二制度のもと検閲を受けない香港にも及び始めています。今年、香港の映画祭で最優秀作品賞を受賞した映画『十年』は、中国政府の支配が強まった社会を描いた内容で自主制作ながら香港で大ヒットしましたが、「有害」な映画だとして中国本土では上映禁止になっています。『十年』の監督たちのように反骨精神を持つ制作者は今の香港では少数派で、中国市場を意識せず動くのは難しいのが実情です。
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