京大iPS研の論文不正問題 なぜ不正は起きたのか?

2018/01/30(火)23:00
京都大学のiPS細胞研究所で発覚した論文不正問題。問題の原因について、研究者の任期付き雇用が背景にあると指摘する声が上がっています。不正を行った男性助教は、今年3月末で任期が終わる予定で、契約更新に向けて成果を出すため、論文の改ざんやデータのねつ造に手を染めたのではないかというのです。iPS研の職員400人のうち9割は任期付きの雇用で、山中所長も講演などで研究者の不安定な雇用を懸念する発言を繰り返してきました。さらに、4年前にSTAP細胞の論文不正で揺れた理化学研究所も、約3,000人の研究者の9割が任期付きです。研究者の雇用に詳しい近畿大学の榎木英介氏は、その理由として、研究費がプロジェクト単位に決まっていることを挙げます。研究者の採用もプロジェクト単位に行われるため、任期付き雇用の方が都合というのです。こうした現状を変えようと、理研では任期付き職員の数を6割にまで引き下げる方針です。
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