コロナに思う♯1 本庶佑 京都大学特別教授

2020/04/03(金)23:00
きょうからWBSでは、「コロナに思う」と題して各界の著名人によるリレーメッセージをお伝えしていきます。1回目のきょうはガンの免疫療法の発展に貢献し2018年にノーベル生理学・医学賞を受賞した京都大学特別教授の本庶佑さんです。研究者の立場から日本のいまの状況に警笛を鳴らしました。

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ウイルスとの長い闘いの歴史で人類は常に勝利を収めてきました。今回も間違いなく勝利いたしますが、多くの犠牲を払うことは間違いありません。

RNAウイルスでありますコロナはエイズのウイルスと同じように遺伝子が次々と変化し、ワクチンのいいものができません。インフルエンザも同じです。世界はあっという間に医療崩壊に巻き込まれました。日本が耐えているのは不思議であります。しかしこれは時間の問題です。

日本医師会の横倉会長は「医療崩壊は間近である」「非常(緊急)事態宣言を出すべきである」という声明を2回にわたって発表されております。非常(緊急)事態、医療崩壊では死者の10%が医療関係者であります。一方、総理は「国民の健康第一であるが非常事態ではない」と言われました。では一体どうなれば非常(緊急)事態でしょうか。

大部分の国民が恐れていることは、一に医療崩壊、二に経済回復が長期にわたって遅れることであります。このままで医療崩壊を招きますと、経済の回復は一層遅れます。これを招かないことが大切であります。

全ての戦いは先手必勝と言われます。東京、大阪、名古屋、大都市圏の2週間ないしひと月の外出禁止令によって、封じ込めを図ることが得策であります。是非とも東京、大阪、名古屋周辺の知事の皆様におかれましては、強力なリーダーシップを発揮していただくことを切に望んでおります。
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