コロナに思う♯16 ジャレド・ダイアモンドさん

2020/04/24(金)23:00
各界で活躍する人によるリレーメッセージ「コロナに思う」。今夜は、ペストや天然痘などの病原菌が人類の歴史を左右してきたことを解き明かした世界的ベストセラー「銃・病原菌・鉄」の著者、ジャレド・ダイアモンドさんです。新型コロナウイルスの感染拡大は私たち人類全体に歴史上、初めての試練を突きつけていると警鐘を鳴らしました。

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ジャレッド・ダイアモンドです。
カリフォルニア州ロサンゼルスに住んでいます。

新型コロナウイルスの特徴は「世界全体の問題」だということです。人類全体にはっきり影響を与えるような問題は世界の歴史で初めてのことなのです。
世界全体の問題ですから各国単独では解決しようとしてもできません。
例えばアメリカが単独で問題を解決したとしても、他の国から感染者が入り込み再び広がるだけです。
世界全体が「世界的問題」と認識して解決にあたらなければなりません。
もし世界がこの問題の解決へ協力できれば、例えば気候変動問題でも協力できると思います。
私たちはこれまで気候変動や資源問題で協力しようとしてきませんでした。
今後1年、世界が問題解決へ本当に協力できれば、今回の悲劇は長期的に見れば幸福な結果をもたらすかもしれません。

私の妻には日本人の親戚がいますし、私も日本をよく訪れます。去年12月にも行きました。
日本の皆さんにメッセージがあります。
日本はうまく対処している他の国に学ぶべきです。
オーストラリアはうまくやっています。経済規模がとても小さいベトナムも。
ベトナムは2003年のSARS流行で大打撃を受けたので、今回はすぐに感染者を隔離しました。
ベトナムでは感染した人は全員施設に入れられます。本人だけでなく家族も隔離されます。 これにより感染者や死者の数が比較的少ないのです。
またオーストラリアでは飛行機での入国を禁止しました。さらに他の州や都市への移動を制限しています。
ベトナムやオーストラリアでの成功体験を参考にしていただきたいと思います。
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