コロナに思う#20出口治明氏 立命館アジア太平洋大学

2020/04/30(木)23:00
各界で活躍する人のリレーメッセージコロナに思う。今夜は、ネット専業の「ライフネット生命」の創業者で、現在は、立命館アジア太平洋大学の学長を務める出口治明さんです。“無類の読書家”として知られ、歴史への造詣が深い出口さんが語る、コロナ終息後の「新しい世界」とはー。

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新型コロナウイルスで世界中が苦しんでいます。今、人類がコロナから突きつけられている課題は3つだと思います。

ウイルスは人を介して伝わりますから、命と安全を守るための「ステイホーム」が第一の課題。

「ステイホーム」をサポートする医療従事者やスーパーで働く皆さん、あるいは市役所の皆さん等のエッセンシャルワーカーです。この人々にどのように感謝し、サポートするか。これが第二の課題。

「ステイホーム」は収入減を意味しますので、特に社会的弱者に対してどのように緊急の再分配政策が設計できるかが第三の課題。この3つの課題を全世界のリーダーが競っています。

ニューノーマルと呼ばれているコロナ後の世界では、政治に対する意識も高まり、投票率が上がると思います。皆さんが指摘しているようにテレワークやオンライン授業が全世界で取り組まれています。ペストがルネサンスを生んだように、コロナウイルスはITリテラシーを高め、政治に対する関心を高め、きっと新しい世界を招来すると信じています。

今、人類はウイルスに試されています。何を試されているか。それはグローバルな信頼と連帯を試されているのだと思います。みんなで知恵を出し合って乗り切りましょう。
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