コロナに思う#21 三遊亭円楽さん

2020/05/01(金)23:00
リレーメッセージ、「コロナに思う」は落語家の三遊亭円楽さんです。肺ガン、そして去年には脳腫瘍を乗り越えた円楽さんが今、肌で感じている思いを語ってくれました。

============================
三遊亭圓楽でございます。

皆さんいろんなところで、いろんなご苦労をなさっていると思います。私も落語家になって50年、こんなに長く休んだのは初めてです。

今、何をしているかと申しますと我慢ですよ。ひたすら腹を立てないこと。

周りを見ていてもイライラしますし、家の中でも普段と違う非日常がございますので、ついイラッとすることがあると思います。あるいはちょっと買い物に行っても、なんだか家族連れがごちゃごちゃしていたりなんかしてイラつくこともあると思います。

いろんな場面でイラつきますけど、まずそこ。イライラしない心、優しい心を持ちましょう。日本人らしさ、落語にある優しさ、そんなものを思い出していただきたいと思います。

町内であり、大家さんであり、店子であり、いろんな方がみんなで助けた。自助、共助、公助、この順をゆっくりと待ちたちと思います。

先日、家の中の片付けをやってみました。まあ、とにかくいらないものがありますし、ごみを出しに行きましたけど、普段よりもごみ置き場にごみが多いんですね。皆さんやってらっしゃる。

そんなときに、収集の皆様、本当にこんなときにごみ出してごめんさない。大変なご苦労だと思います。そういうふうにみんながつながっているところでもって、感謝の気持ちがあればいいと思います。報恩感謝、この状況にも優しい心でもって何かできることをやっていきましょう。

われわれのできることは落語しかないんです。だから出番はまだまだ先になると思います。皆さんが落ち着いて、娯楽が欲しい、笑いが欲しい、そのときにもう十分ためたエネルギーをぶつけて参ります。

安政の大地震の後、なんと1年後には江戸御府内に寄席の数が1500、今までの10倍20倍、それこそ100倍近く増えたそうです。みんな落ち着けば娯楽が欲しくなります。今は娯楽ではなく、みんな日本人が一つになって、頑張って、この世界のパンデミィックを乗り越えていきましょう。

まず自分から、できることからやっていきましょう。そんな気持ちでとりあえず自宅で療養しています。
続きを読む