コロナに思う#22 河瀬直美さん

2020/05/04(月)23:00
各界で活躍する人のリレーメッセージ、「コロナに思う」。きょうは、カンヌ映画祭でグランプリを受賞するなど世界的な映画監督で、東京オリンピックでは公式映画監督も努める河瀬直美さんです。表現者として、今の状況をどう見つめているのでしょうか。

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映画監督の河瀬直美です。暮らしている奈良でこの映像を収録しています。

全世界で小さなウイルスが人類を苦しめています。遭遇したことのない、この新しいウイルスへの対応を私たちは経験していません。経済を伴った社会生活をしている私たちは今、とても厳しい状況に置かれていると思います。

こんな生活をしなければいけないこと。だからどうか心だけは病むことがないように、1人1人の人々の平穏な生活、時間が一日も早く訪れますように。

今はみんなが少しずつ我慢して、いっぱい我慢しなければいけない立場の人たちの身になって何をすればいいのか考えていく。弱い人を、弱い立場の人を救い、考えられる社会でありたい。国民一人一人の行動に委ねられて、この難局を一丸となって乗り越えることを託されているんだと思います。

私が今できること。それは自分の大切な人の命を守るために、自らの行動を制限することです。そして、一刻も早い収束のために世界を変えていくこと。その小さな行いが世界を変えていくことにつながるんだと思っています。

人に当たらないこと。辛い言葉を浴びせないこと。優しさを心に宿すこと。コロナは必ず収束します。そのときに今のこの経験を学びに変えて、知識として私たちに宿す。

アーティストとしての私は、深く深く今の現実を見つめて、それを掘り下げて、私の中に刻み、表現していきたいと思っています。そしてあらゆる分野の人たちが、自ら得たその経験をもって、それぞれの分野で社会に花開いていく未来を願っています。

皆さん頑張りましょう。
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