コロナに思う#31 西本智実さん

2020/05/15(金)23:00
各界で活躍する人のリレーメッセージ「コロナに思う」です。今夜はバチカン国際音楽祭など世界で活躍する、指揮者の西本智実さんです。西本さんはこれまで30カ国以上で指揮をしてきました。演奏活動がストップする中、音楽家として、いま何を感じているのでしょうか。

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西本智実です。

いま最前線で私たちの命を守ってくださっている皆さんに心から感謝申し上げます。決して一人では生きていけなかったことを改めて感じております。

日々のニュースの中で様々な情報というものが出ていますけれども、やはり専門でなければわからない数字の捉え方というものもあります。例えば、われわれ音楽を専門にしている人間からすると、4分の3拍子というワルツの拍子がありますが、人が聞くと4分の3も8分の9も同じようなワルツに聞こえる可能性もあります。

(私自身)その難しい専門性をもう一つ咀嚼しながら、大切な子どもたちにもわかるような言葉で(社会に)伝えていければと思っています。

この日々、私たちはいろんな意味で大きな分岐点に立たされていると思います。この分岐点の先には、おそらく今までとは異なる新しい秩序、そういったものも生まれてくるかと思います。

新しい一歩を踏み出すときというのは非常に勇気のいることかもしれません。しかし、もう以前に戻ることはできないわけですね。その中で、これからの可能性を今もう一度、それぞれが考えていく瞬間になっているかと思います。

私は音楽を志した人間ですので、音楽をもっていろんな言葉を伝えたい。今、コンサートだけでなく、別の側面から音楽を志した人間として皆さんに伝えられること。そういったものを準備しております。
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