【新・ニッポンの素材力】ナノフロント

2018/03/20(火)23:00
繊維大手の帝人が開発した極細繊維の「ナノフロント」。現在、商業用として生産されている長い繊維の中では、「世界一細い」と言われています。その細さは髪の毛の7,500分の1。ナノフロントの原料は、ペットボトルなどにも使われている普通のポリエステルです。独自技術の金型から、溶かしたポリエステルを出し、特殊加工をして、ナノフロントは作られます。細い繊維は、接地面が多く吸湿性が高いので、滑りにくいという特徴があります。大手家具チェーンのニトリの布団カバーや、抗がん剤の副作用で指紋がなくなってしまった人向けの手袋などに製品化されています。売り上げは5年で5倍。さらに中国のセメント工場では、丈夫さとフィルター性能を生かし、粉塵の濾過に使われています。帝人は今年2月、さらに細い200ナノメートルのナノフロントを完成させました。より細かいフィルターが求められる、半導体の精密工場などでの活用を見込んでいます。


取材先

・帝人

・ニトリ

・浜松医科大学
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