池上彰が解き明かす!“謎多き国”イラン

2013/11/25(月)22:00
 アメリカとイランの大統領が1979年以来はじめて、携帯電話で“会話した”というニュースが世界を飛び回った。核開発疑惑でアメリカから「悪の枢軸」と名指しされた中東の大国で何が起きているのか?池上彰が謎と可能性に満ちたイランの実態を解き明かす。

①核開発を進めるイランに対し、アメリカが主導する形で国際社会は経済制裁を課している。インフレに高額紙幣の発行が追いつかず、何とトラベラーズチェックが代用されていた。また、外国人はリアル紙幣を大量に持ち歩かなければならない。制裁で海外との金融取引が止められているため、実はクレジットカードが使えないのだ。

②池上がバザールを取材している最中、男たちに取り囲まれた。イランの人たちは、日本人と分かると親しげに声をかけてくる“親日家”が多い国なのだ。その背景を探ると、80年代の“出稼ぎ”交流や「日章丸事件」、「おしん」や「はだしのゲン」といったキーワードが浮かんできた。

③親日の一方で、イランとアメリカの敵対関係を決定的にしたのが、1979年の在イラン・アメリカ大使館人質事件。その人質救出作戦を題材にしたのがアカデミー賞映画「アルゴ」。今回、池上が舞台となった旧アメリカ大使館を特別な許可を得て訪れた。占拠直前にアメリカ職員がシュレッダーにかけた機密文書を、イラン人が一本一本張り合わせて復元したものなどが展示されていた。

④テヘラン市内で、池上はある垂れ幕を発見。アメリカとの対話路線に動き出したロウハニ政権を批判するスローガンが書かれている。しかし後日、垂れ幕は撤去されていた。ロウハニ政権側が動いたのだという。今のイランを象徴する現場でさっそくレポートを始める池上。その時、一人の男がカメラの前に立ちはだかった。取材許可を取っているにも関わらず、ダメだという。現場に行かないと分からない、イランの微妙な現状、今後の行方を池上が徹底解説する。
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